東京ビッグサイト問題とは、「文化」が「文明」に屈した事である

17/08/14更新



東京ビッグサイトが使用できない

五輪で東京ビッグサイトが使用できない問題 1年ぶりに計画見直されるも大規模イベントの開催は困難


-「見本市」が開催できない-

有明にある東京ビッグサイトが、2020年東京オリンピックでメディアセンターとして使用されることで、最大20か月間ものあいだ「見本市」が開催できなくなるようです。そして、日本展示会協会の試算によると、経済損失が1兆円越えとかで、そもそも、見本市会場をオリンピック施設に使う発想自体が世界の非常識なのであります。

この「見本市」と言うものは、眼鏡や家具、自動車部品などといったあらゆるジャンルの企業の出会いと交流の場で、年間302回開催され、来場者は約1470万人に上ります。中小零細企業にとって、広告に費用を回さずとも自社製品をアピールできるので重要な場所になっています。


-「見本市」に配慮するのが一般的-

オリンピック開催都市は、そんな貴重な商談の機会を潰さぬよう、慎重に会場を選定しました。08年北京、12年ロンドンや16年リオ大会では、メディアセンターとしてはもちろん、競技施設に見本市会場を使用するようなことは一切しなかった。

招致が内定している24年パリ、28年ロサンゼルス大会も、見本市を極力潰さぬよう配慮し、会場を選定している。この2国の立候補ファイルによると、一部の競技施設として見本市会場を使用する予定なのだが、そもそも、フランス国内にある全ての見本市会場の総面積は、日本の約6倍に上るようだ。そして、米国内は日本の約20倍なのだから、代替会場はいくらでもあるそうなのだ。


-東京は何も考えていない-

北京オリンピックでは、新設した競技会場を大会後に見本市などの会場とし再利用しています。また、ロンドンオリンピックでは、産業革命時代の工場跡地で、重金属などの汚染が残る土地を浄化し、メディアセンターを新設しました。そして、大会後には大規模な都市開発を行い、ショッピングセンターや公園などを備えたニュータウンになっています。

大会期間中は世界中から多くの人が集まり、見本市を利用する企業にとってもビジネスチャンスです。各国はそれが分かっているから、見本市会場を潰すような会場選定をする事はないですし、後利用についても精緻な計画を立てるものです。それに比べ東京は何も考えず会場を選んだように見えて仕方ありません。


 

クールジャパンとは何なのか


-結局、クールジャパンとは-

アニメ、漫画、ゲームなどは「文化」側の存在であり、いわば「心」であり精神性であり、クールジャパンとは「日本の心はカッコイイ」と言うことなのです。そして、対極として存在しているのが「文明」側の「モノ」。つまり、「モノ」とは、経済的、物質的、合理的である事が重要視されるのです。

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コミケ単体で考えると、「文明」に「文化」が屈したことになります。東京ビッグサイトが使用できないことに危機感を持たない、国、東京都とは、「文明」的価値観により、経済的利益最優先し、日本の「文化」のはずの「クールジャパン」すら蔑ろにしたことになります。皮肉を言うと、石原元都知事が五輪招致により自身の嫌いな漫画文化に致命傷を与えたとも言えます。



-五輪開催する事だけを念頭-


冬季五輪の時、周辺の環境やイベント等を犠牲にする話を聞かなかったが、2020年夏季五輪における規模の違いを専門家は理解してたはず。そして、数年前から、東京五輪による2020年ビッグサイト問題とは、コミケ関連、コンサート関連にとどまらず一般企業も展示会場として、利用しているので死活問題となる。と指摘もされているが、何もしていないのが現状である。

つまり、コミケ関連、コンサート関連である「文化」と「文明」側の中小零細企業双方に対し「五輪のため、お国のため死ね」と言っているようなもので、それが東京都とお国の「心」の総意らしい。



-経済の為に心を売り飛ばす-

ここまで、東京都、お国側とコミケ、中小零細企業側もいずれにせよ経済視点重視で語っている。ただ、「文化」を経済の視点だけで判断し、蔑ろにするのは如何なものか。そして、これが彼らの言う「クールジャパン」なのだとしたら、なにおかいわんやである。

「文化」とは、精神性を重んじることであり、理想的・非合理・観念的・唯心的・歴史・伝統...を重んじる事でもある。つまり「心」の事で、そもそも、「文明」側の物質性価値観である経済的、合理的観点において、判断すべきことでもなく、もし、東京都、国が物質性価値観だけで、東京ビックサイト問題を引き起こしたなら、「心」無視の「クールジャパン」であるし、それは大嘘である事になる。



-ビッグサイト問題、コミケ代表コメント-

2020年五輪におけるビックサイト問題についてコミックマーケット準備会の市川孝一共同代表がコメントを発表しました。

取材を受けた市川氏は「可能な限りビッグサイトを前提としてやりたいと思っている」と述べ、現時点ではビッグサイトを利用を考えていると明かしています。

ビッグサイトの五輪問題とは、東京五輪においてビッグサイトが関連の施設として利用されることから、ビッグサイトのイベントが1年半ほど禁止になる問題のことです。

コミックマーケットは年間数千億円規模のお金が動くと言われ、ビッグサイト全体のイベントも含めると五輪期間の禁止で兆に迫るような経済損失になると予想されています。

今は各地で署名運動も展開されていますが、行政側が本腰を入れてビッグサイト対策に乗り出す気配はないです。



ビッグサイト 五輪問題 署名サイト https://2020event.tokyo/

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