ウイルス性胃腸炎 20170709^0711 -備忘録-

2017/09/25更新




2017年の7/9から7/11にかけてウイルス性胃腸炎を患いました。
当時、調べたものを備忘録としてまとめました。




感染性胃腸炎について

ウイルス、あるいは細菌などの感染性病原体が原因となり、吐き気・嘔吐、下痢、腹痛などの急性の胃腸炎症状を引き起こす病気。その結果、脱水、電解質不足症状、発熱などの全身症状が加わるものを感染性胃腸炎と呼ばれています。

年長児または成人では細菌性腸炎の頻度が高い。乳幼児ではウイルス性腸炎が圧倒的に多くなる。特に1歳以下の乳児では症状の進行が早く、乳児嘔吐下痢症と呼ばれてます。



感染性胃腸炎の原因

ウイルス性胃腸炎
ロタウイルス・ノロウイルス・アデノウイルスなどで、主に冬場。

細菌性胃腸炎
サルモネラ・腸炎ビブリオ・カンピロバクター・病原性大腸菌などがあり、主に夏場。夏場の食中毒の原因は主にこれによるもの。



感染性胃腸炎の症状と治療

感染性胃腸炎の症状
吐き気、おう吐、下痢、発熱、腹痛であり、小児ではおう吐、成人では下痢が多いです。また、全身倦怠感などの症状も見られます。下痢は軟便~水様便が頻回に認められ、時に血便を呈することもあります。この際に特に注意しなければならないのは脱水症状です。下痢やおう吐による水分不足に加え、飲水ができず、発汗、または発熱による、皮膚および呼気からの水分喪失の増加もあり、脱水には要注意です。特に老人や子供の場合、自覚症状が出現しにくいこともあり、全身倦怠感が強い時やグッタリした時などは脱水症の可能性が考えられます。

感染症の特徴として見られる発熱は、時に高熱の場合もあります。一般的にウィルス性に比べ細菌性のものの方が症状は重篤です。またウィルス性のものでは咳や鼻水などの上気道炎症状を伴うこともあります。

病原体もより異なりますが、潜伏期間は1~3日程度です。ノロウイルスによる胃腸炎では、有症期間は平均24~48時間です。ロタウイルスによる胃腸炎では、おう吐、下痢、発熱がみられ、乳児ではけいれんを起こすこともあります。有症期間は平均5~6日です。感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。 

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感染性胃腸炎の治療
ウイルス性胃腸炎にはインフルエンザなどと異なり有効な抗ウイルス薬がないので、主に対症療法になります。細菌性腸炎には抗生物質が用いられます。


1.おう吐
ウイルス性腸炎の場合、おう吐は大体12時間で治まります。24時間以上続くことはあまりありません。通常は胃の内容物のおう吐に留まるので、胆汁性のおう吐は認められません。胃の内容物が無くなると、いったん吐き気も治まり、幼児の場合飲み物や食べ物を要求する場合があります。

ここで糖分濃度の高い果汁や脂肪分の多い乳製品を与えても、速やかに消化・吸収することができないので再び吐き気とおう吐が始まるので、経口電解質液(オーエスワンなど)を少しずつ間隔をあけて与えます。

それでも、おう吐開始後3~4時間は、何も飲ませたり食べさせたりしなくても吐いてしまう事が多く、あまり飲んだり食べたりはさせない方が良い。次の3~4時間は、たくさん飲ませたりしなければ徐々に吐かなくなります。牛乳やミルク、乳製品を避け、お茶や薄いリンゴジュースなどを少しずつゆっくりと与えてください。脱水や体内の電解質のバランスには注意が必要。ミネラルの含まれるスポーツドリンク(ポカリスウェットやアクエリアスなど)の補給は有効です。

ただ市販のスポーツドリンクは電解質濃度が低く、逆に糖質の含有量が多いので、市販の乳幼児用イオン飲料水の中では、アクアライト、アクアサ-ナ、OS-1(オーエスワン)がより適切と思われます。これらの飲料は常温にしておく方が良いでしょう。

2歳~6歳くらいの子供が精神的ストレスや緊張、疲労、感染症などが引き金になって発症するアセトン血性嘔吐症も、嘔気・嘔吐が認められるので、鑑別診断が必要です。嘔気・嘔吐症状が強く脱水が疑われる場合には、外来で点滴したり、入院させて持続点滴をする必要がある場合もあります。




2.下痢
おう吐が治まる頃から下痢も始まることが多い様です。おう吐と下痢は、病原体を身体から排出しようとする事が理由で、身体守るための防衛反応なので、下痢は止めない方が回復を早め、下痢を止めずに、脱水にならない様に水分補給に注意しましょう。

下痢があっても水分吸収は可能なので、重症の脱水症でなければ経口輸液製剤(ソリタT3顆粒)などを服用させる方法もあります。また下痢の回数と病気の重症度は無関係なので、ウィルス性腸炎では一般的に3~4日程度で症状が落ち着きますが、経過が長いと1週間持続する事もあります。

食事療法が下痢についても治療の基本です。おもゆや野菜スープ、すりおろしリンゴから始め、消化の良いおかゆやうどん、またヨーグルトや豆腐などが望まれます。食事の回数は1日5~6回に分けることにより1回あたりの食事量をおさえてください。また食材は細かく切って、よく煮込んでやわらかくし、胃や腸に負担をかけないようにしましょう。脂肪の多い食事や菓子類、繊維質に富む野菜、きのこ、こんにゃく、海藻は下痢を起こしやすいので避けてください。また腸管壁に刺激を与える香辛料、ニラやニンニクなどの刺激の強い野菜も避けて下さい。アルコール類も脱水を助長するので良くありません。

胃腸炎にはビールがオススメってホント?!


3.発熱
感染症であるので多くは発熱を伴います。乳幼児が発熱のために不機嫌、不穏になることがあるようです。解熱剤は吐き気がある時は座薬、下痢が続いているときは内服薬を選択します。


4.腹痛
腹痛は消化管の収縮に伴うものであり、潰瘍や虚血性腸炎による痛みではありません。圧迫によって生じる痛みや不快症状は、あっても軽度で限定的です。腹痛の持続時間は15分以内のことが多い様です。冷たい水分や固形物を経口摂取すると、その刺激で腸の動き活発にし、腹痛を訴えることがあります。



感染性胃腸炎の感染経路

1.ウィルス性腸炎
基本、経口感染で、主に次の場合があるようです。
・感染したひとの便や吐物に触れた手指を介して、ウイルスが口に入る
・乾燥した便や吐物中から、空中に浮遊したウイルス粒子を吸い込んだ
・感染した人が不十分な手洗いで調理して、食品を汚染した場合
・ウィルスを内臓に取りこむことがある食品(ノロウイルスではカキやホタテ貝などの二枚貝)を生または不十分な加熱処理で食べた場合、ノロウイルス感染症では、症状がなくなった後も2週間も糞便中にウイルスを放出し続けるとされ、周囲への感染について注意が必要です。


2.細菌性腸炎
細菌性腸炎では食品に付着、増殖した細菌により感染するもので、ヒトからヒトへの感染はウイルス性腸炎よりも起きにくいとされています。発症のメカニズムは次のように分けられます。

感染型
食品中に混入して増殖した原因菌が、腸管内でさらに増殖し、その毒作用によって胃腸炎症状を発症する。(サルモネラ・腸炎ビブリオ・病原性大腸菌・カンピロバクターなど)
毒素型
原因菌が食品中で増殖し、毒素を産生する。この毒素で汚染された食品を摂取して発症する。感染型に比べて発症までの潜伏期が短い。(ボツリヌス菌・ブドウ球菌・セレウス菌嘔吐型など)
中間型
食品とともに接種された原因菌が腸管内で増殖して毒素を産生し、胃腸炎症状を発症する。(腸管出血性大腸菌・毒素原性大腸菌・ウェルシュ菌・セレウス菌腸炎型・エルシニアなど)



予防のポイント

ノロウィルス感染症では、ほとんどの場合患者さんとの接触や汚染された水・食品を介して経口的に感染します。このため日頃からトイレの後や、調理・食事の前には、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。やうがいが望まれます。また家族に患者さんがいる場合には、吐物や便の処理の際にはビニール手袋を使用し、汚物はビニール袋に入れて口をよく密閉して捨てて下さい。

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