「巨人軍」とは「perfume」である。「勝てば官軍」とは「心のスポーツ」である。 -備忘録-

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Bytake0606

2018/02/16更新

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「紳士たれ」「品格」は「神道」「武士道」由来


横綱の「品格」とは


大相撲における「品格」 つまり横綱の「品格」問題の事なのですが、この「品格」問題は特に外国人力士に向けられがちです。そして、そもそも、「品格」とは何のことを差しているのでしょうか。

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■お題



やくみつる「日本人が期待する横綱ではない」 白鵬への突然の批判は大鵬に並んだ「妬み」?
やくさんは白鵬が優勝を決めた直後からいろんなメディアで白鵬批判を展開してきた。14年11月24日放送のフジテレビ系ニュース番組「スーパーニュース」でこんなことを語った。優勝記録は素晴らしく、これから白鵬を超えるような横綱は生まれないかもしれないが、土俵上の態度は成績ほど備わっていない。宮城野部屋にも懸賞金の取り方が荒いからどうにかしてほしいという苦情の手紙も来ている。

引用 - JCASTニュース
https://www.j-cast.com/2014/11/27221942.html?p=all

相撲「道」であり続けるのか、それとも、現実的な「スポーツ」に革新していくべきなのか混乱している様にみえる

そもそも「道」とは


その前に、「道」について話をさせてください。

「道」とは色々なところで使われます。相撲においては「相撲道」そして「柔道」「剣道」あと「書道」「華道」......と、この位にします。

そして、この「道」についてのことです。

「道」とは“人の守るべき義理。宇宙の原理。教え。”

とあります。うん、そうですね、「心」の事を言っています。精神性ですね。

そして、日本における「心」とは「神道」由来であり、そして、「神道」の影響を受けた「武士道」。そして、「武士道」の徳目とも言えるのが「紳士」であり「品格」なのです。

武士道について

「武士道」とは「義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義」からなる道徳であります。

「義」
...人間としての正しき道、正義を指すもので、武士道のもっとも厳しい徳目である。「フェアプレイ精神」
「勇」
...義を貫くための勇気のこと。犬死はならぬが、正義の為なら、命も惜しまず。
「仁」
...人としての思いやりと他者への憐れみの心。「惻隠の情」であり弱き者を、いたわり思いやる心。
「礼」
...仁の精神を育て、他者の気持ちを尊重し、そこから生まれる謙虚さ。つまり礼のことで、「礼儀作法」の根源。
「誠」
...文字通り、言ったことを成すこと。嘘や誤魔化しを嫌い「武士に二言はない」という言葉は武士道の徳目である。
「名誉」
...自分に恥じない高潔な生き方を追求し、そして守ること。つまり、恥を知ることにより、己自身の立ち振る舞いを正される。如何に美しく死ぬかを追求する事は同時に生きる事も追及する事になり、そして、その命とは何のためなのか、と言う哲学にたどり着く。
「忠義」
...なんのために生きるのか、それを表すもの。己の正義に値するものであるなら、絶対的な従順を示す。しかし、奴隷にはならず、己の命をかけて主君に意見する事でもある。

引用 - 武士道とは ∼日本におけるノブレスオブリージュ∼
http://take0606.jp/blog-entry-79.html



武士道 (PHP文庫) 文庫 – 2005/8/2  新渡戸 稲造 (著), 岬 龍一郎 (翻訳)

「神道」と「武士道」における徳目が必須で、「神道」「武士道」の理解なしに日本人が「紳士たれ」「品格」を理解することはできない。


何故、「巨人軍は紳士たれ」「横綱の品格」なのか


正力松太郎が生みの親


「士官たる前に紳士たれ」が海軍兵学校の教えである。

そして、プロ野球の読売巨人は「巨人軍は紳士たれ」なのですが、その前に。「巨人軍は紳士たれ」の生みの親、正力松太郎を超絶簡単解説します。

超絶簡単解説

正力松太郎は読売新聞社の経営者として、同新聞の部数拡大に成功し、「読売中興の祖」として大正力(だいしょうりき)と呼ばれます。そして、日本における、プロ野球、テレビ放送、原子力の導入を強力に推進しました。そして、プロ野球の父とも呼ばれていたのですが、正力は読売ジャイアンツに対し、巨人軍憲章とも呼ばれる遺訓を残しました。遺訓は以下の3つです。


「巨人軍は常に紳士たれ」

「巨人軍は常に強くあれ」

「巨人軍はアメリカ野球に追いつき、そして追い越せ」


「巨人軍は紳士たれ」の誕生です。しかし、何故「巨人軍は常に紳士たれ」と、そして「常に強くあれ」なのでしょうか。「アメリカ野球に追いつき、そして追い越せ」なのでしょうか.......。



紳士についての誤解


「紳士」とは「騎士道」つまり、日本においては「武士道」だとして、幾ら何でも、上述の3つはあまりに勇ましくはないか?とも思います。

そこで、先ほどの海軍兵学校の教えなのですが、これは日露戦争前のものです。時期的にも、まだ、日本人にも欧米列強の脅威、とりわけロシアの事であり、そして、圧倒的な国力の差もあったかとも思いますが、日本人には、慎ましさと謙虚さがありました。

そして、その教えが「士官たる前に紳士たれ」であります。

つまり、「軍人である前に、一人前の男であれ」と言う事であり、「一人前でなければ、軍人にはなれないヨ!」でもあります。うん、なんか良いですね。もう少し続けると、「軍人である如何関係なく、一人前であれ」ですものね。


では、大正力遺訓。「巨人軍は常に紳士たれ」ですね.......。

つまり、「巨人の選手であるからには、一人前であれ」ですね。僕は違和感しか感じません。

そして、「常に強くあれ」「アメリカ野球に追いつき、そして追い越せ」が続きます。確かに勇ましいですね。ただ、「品」が無いうえ、「紳士」とも思え......おっと、誰か来たようだ。嘘です。

そこは大正力と呼ばれた方です。当然、お察し。戒めだとも思いますし、遺訓であるのなら、強い言葉にもなるでしょう。


「紳士たれ」「品格」とは


「道」と「スポーツ」の違い


「道」と「スポーツ」の説明をします。「道」とは、「相撲道」「柔道」「書道」の「道」なのですが、「道」においては、「勝つ」だけでは駄目です。

己の心身を鍛えるのが「道」で「スポーツ」のように打ち負かすものでもないのですね。そして、当然「スポーツ」のようにカネと言った「物質性」の為に己を鍛えるわけでも無く、己の心身向上が全てと言った「精神性」を重んじているのです。

当然、相撲「道」なので「スポーツ」ではないのです。


面白いタイトルですね。

「心」=「道」「精神性」「過程が全て」は「スポーツ」=「モノ」「物質性」「結果が全て」なのです。対極のものが同居しているのです。

perfumeらしいですね。


美しくあってこそ


結果が全てとばかりに相手を打ちのめしたら、「品格が無いよ」という事なのです。そして、横綱という最高位なら尚更です。美しく勝てという事です。日本的ですね。  

次は「紳士たれ」ですね。大正力の遺訓です。

プロ野球とは「スポーツ」ですね。そして「スポーツ」とは「モノ」であり「物質性」、つまり「結果」が全てなのです。


しかし、「紳士たれ」とは「神道」「武士道」の精神から由来しています。


当然、「紳士たれ」とは、本来「道」であり「心」であり「精神性」。つまり「過程」が全ての事なのですが、「常に強くあれ」「アメリカ野球に追いつき、そして追い越せ」とのギャップを感じます。

「常に強く」「追いつき追い越せ」は「結果」の話をしています。「スポーツ」として考えれば正しいのですが、上述の「紳士」とは「道」と対極であります。「道」とは「過程」が大事だからです。

つまり「巨人軍は常に紳士たれ」とは対極の価値観が同居していることになります。先ほど挙げたperfumeの「心のスポーツ」と同じであり、巨人軍とはperfumeなのかもしれませんね。


如何やらその様です。

勝てば官軍の限界


勝つためには何でもござれの「紳士」など、おりません。卑怯なことをする武士が「武士道」の徳目たり得たでしょうか?

再度、「武士道」の徳目

「武士道」とは「義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義」からなる道徳であります。

「義」...人間としての正しき道、正義を指すもので、武士道のもっとも厳しい徳目である。「フェアプレイ精神」
「勇」...義を貫くための勇気のこと。犬死はならぬが、正義の為なら、命も惜しまず。
「仁」...人としての思いやりと他者への憐れみの心。「惻隠の情」であり弱き者を、いたわり思いやる心。
「礼」...仁の精神を育て、他者の気持ちを尊重し、そこから生まれる謙虚さ。つまり礼のことで、「礼儀作法」の根源。
「誠」...文字通り、言ったことを成すこと。嘘や誤魔化しを嫌い「武士に二言はない」という言葉は武士道の徳目である。
「名誉」...自分に恥じない高潔な生き方を追求し、そして守ること。つまり、恥を知ることにより、己自身の立ち振る舞いを正される。如何に美しく死ぬかを追求する事は同時に生きる事も追及する事になり、そして、その命とは何のためなのか、と言う哲学にたどり着く。
「忠義」...なんのために生きるのか、それを表すもの。己の正義に値するものであるなら、絶対的な従順を示す。しかし、奴隷にはならず、己の命をかけて主君に意見する事でもある。



「紳士たれ」「品格」とは、上述の徳目を全うする事といえます。

これは、勝てば官軍ロジックの破綻を意味しています。勝てば官軍とは皮肉です。

全くもって、「武士道」の徳目を全うしていません。つまり、力士が勝てばいいのだろうとばかりに、上述の徳目を無視したならば、「相撲道」ではありませんし、「結果が全て」とばかりに、カネで補強することは「紳士」ではありません。尚且つ「結果」すら出ないのであらば、「名誉」の徳目である「恥」を嫌い「ハラキリ」しなければなりませんね。

延長戦、会場はこちらです

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